20150524

この世界(フラゲ)

野田薫アルバム発売一週間前記念、円盤ライブ&ライター松永良平さんとの対談、
というのをみました。

野田ちゃんの一人でのライブ久しぶりに観たと思うんだけど、すごく良かった。
私はちょっと、これはもう勝手な話なんだけど野田ちゃんのライブ観る時はじめ緊張しちゃうんですよね。
なんか変な感じが緊張だと気付いたのは昨日ですが。
今日の調子はどうかなとか、失敗しないかなとか、
多分そういうことを考えちゃってる。
本当に勝手な話ですよこれは。
だからその私の緊張を野田ちゃんがどう払拭するかがその日のライブの出来みたいなとこがあって、良ければ良いだけ緊張もほぐれ忘れていく。

松永さんが言ってたことはわかる気がする。
というより大事なことだ。
野田薫作品が私のどういう部分に触れて揺らしてくるのかずっとずっとわからないままで、この日のライブも同じようなバイブスが生じ、
けどそれは松永さんが言ってたことなんだろうなと思った。ゆるやかに気付いた。
美しいとか、素晴らしいとか、麗しいとか、ではないですね。野田ちゃんの良さは、やっぱ歪んじゃってるとこなんだと思います。
歪みと言ってしまったが…
松永さんはデコボコと言っていた、
さらに昨日、インタビューをして話を積み重ねる中で野田ちゃんのおかしなところのアウトラインが引かれたと思う。
あの話のおかしなところに野田ちゃん自身が気付いていない。
自分のおかしなところに野田ちゃんは気付いていないのではないか。
その辺で感じていた違和感が、昨日の松永さんのインタビューで納得できた。
同時に今まで知らずにやり過ごしてきた野田ちゃんのルーツを知ってショックだった。
この人はこんなに歪んでいたのか…と
知るきっかけが松永さんで良かったです。
別の人だったら私、もっと傷ついてたんじゃないかと思うくらいの鈍痛。

考えたら、恐るべき無自覚こそが私が好きな音楽にはあるのだなーと思います。

やっぱり歪みと言ってしまうよりデコボコのほうが優しい言い方だと思います。
デコボコにこそ惹かれるし、無自覚なほど愛おしい。
野田ちゃんは言ってしまえば夏の少年みたいなんですよね。

次は一人でピアノ弾き語りのアルバムを作ることが目標と言っていたのが昨日のライブを観てからだと納得できたし、是非ききたいと思ったし、
さらに話をきいてからだと一枚め、二枚目からの流れも既に完璧なんだと思う。
二枚目は、いま聴かせてもらってるとこなのでまだ感想を書けるほどじゃないですが、たぶん私は、いっぱい聴くんだと思います。
野田薫「この世界」。
ゆっきー、角ちゃん、あだちくん、表現、録音が三浦ちゃん。
あっという間に終わってしまう8曲を、みんなでシンプルで丁寧に作っている印象です。



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