20140404

カリハラとは

440でカリハラを初売りできたこと、嬉しかったなあ。

カリハラの発売日、今日でした。
「伴瀬朝彦の初めてのアルバム」だ!

「初めて」にはただのデビュー作とは意味が違うものが。

ホライズン山下宅配便があり、田中恭平くんがいて、河合一尊に出会い、アナホールクラブバンドができた。らしい。

最初のアナホールは伴瀬のバンドではなかったんだと思います。
それがどこかから「伴瀬のバンド」になったかはわからない。アナホールには一時MC.sirafuもいたし、issyもいた。たくさんのゲストミュージシャンがいたり編成が代わっても、「泥笛」を出すまで、伴瀬に俺のバンドという自覚があったかさえわからない。

それはもちろんあったと思います、言いすぎかもしれないけれど。そしてある時に これから伴瀬朝彦名義でやっていきます と宣言。この名前で、この名前を売るために、この名前の音楽をやっていくということ。

それを決めた時から、少しづつ、伴瀬の音楽は「伝わるように」なっていったと私は思っています。

アルバムを作るからよろしく、と言われたのは一昨年末か昨年の頭か。 阿部君と伴瀬二人きりで録音にかかったのは6月頃だったのだろうか?
それから長い間は「録ってるよ」ってことだけをきいていて、 録りは終わったから聴いてみますか、とついに、なった時。

それは初めて聴く曲ばかりです。
でも新曲を聴く感動ってのはほとんど忘れていて、それよりも ではあの感動はなんだったんだろう今思うと、心がこもっていたこと、とでもいうのか。
伴瀬は「届けるために」このアルバムを作ったんだなと そんなの普通あたりまえなんだろうけれどなんというか、、、嬉しかった。
しかも私はこういうアルバムが聴きたかったんだよ!ってつよく思いました。

伴瀬のこういうアルバムを、であり
こういう音楽のアルバムを、でもありました。

もちろんアナホールの過去の作品はどれもいっぱい聴いてきたけど、
次に、本当に、待っていたのは、こういうアルバムだったんだよ。 届けてくれてありがとう!!

という、気持ちでした。

それまで、伴瀬の音楽で泣くということはなかったけれど、この時から体感するようにもなりました。
伴瀬が届けるからこそはじめて伝わるのだなと。
だから私は、カリハラを買ってくれた人たちに、楽しんで聴いてもらいたという思いがあります。
今まで、伴瀬の音楽の真価は楽しいことだ。でもわかりづらい。そう思っていたから
せっかく伴瀬がこんなアルバムを作ったんだから、楽しく聴いてもらいたい!
才能の人伴瀬音楽をもってしても、すごく単純な「楽しい」ってことが、一番の魅力だから。

主観主観。 もっときっと、音楽的なことはだれかが語ってくれるはず。これからたくさん。
私にとってのカリハラ、は以上のような気持ちがあり、 さらに
伴瀬の郷愁のイメージを確かに描いてくれた休ミちゃん、その絵を美しく切り抜いて、カリハラのイメージを美しく整えてくれたつんちゃん、 伴瀬朝彦の像を、色や温度や呼吸を間違いなく伝えてくれたビデオくん、 カリハラへのエールをくれた松永さん、もちろん阿部くんも、 カリハラのために本気の仕事をしてくれた人たちがいることを、私が無駄にしてはいけない。 片想いがありホライズン山下宅配便があり、 さらにはそれを掬ってくれた人たちがいて、カリハラへの道ができたんだと思っています。 そしてこの道はまだまだ続き、時に二又にも三又にもぶつかるのかもしれない。それでも伴瀬の行く道は、決まっているのだと思います。