20100308

日々の音楽


 

土岐グループ、土岐×ばんどう×かやるた×シラフ

土岐くんのソロを初めてみたのは円盤だったとか、いなかやろうと片想いはたいせつなバンドだとか、そういう私個人の想いはもちろんありつつの大切な日だった。たいせつなひとたちがたいせつな音楽をいっしょに演奏する。

でも始まってみれば、そんな想いがなくとも素敵なユニットのライブだったのだ。

緑の丘でピクニックをするような、雨の日なら誰かのおうちでパーティーをするような、ハッピーな空気が一瞬にして生まれてた。だけど、もの凄く格好良かった。緊張感と信頼感がちゃんとある、良い音楽、だった。

確かに私にとってたいせつな演奏だったけれど、私じゃない誰か、もっと多くの誰かにとってもたいせつと思われていいと思った。日々の彼らがクロスして出来上がった音楽があったから。それすごいダイナミズムじゃんと思うから。その光景は確かに私たちにも何かを与えてくれるから。だからもっといろんなひとにみてほしかったけれど。多くの演奏は日々消費されていく。毎日多くの演奏があって、全てに感動することはないと思う。なら、何を大事にすればいいのか。

それは何かが生まれてく瞬間かなあと思った。長く続けているバンドであれ、こうゆうユニットであれ、何かがあたらしく生まれる瞬間があると思う。それは聴くひとの気持ちに、でも。結局それは、その瞬間を掴もうと意識してなきゃ容易に流れていってしまうと思う。ほんとうは、いくつでも毎日でもそれはどこかにあると思うんだけど。

何がいいたいかというと、それを掴み取る能力が神級に長けているひとがこの土岐グループを目撃していたということです。そのおかげで彼らをまた観ることができます。みざるをえませんよ。

4人が並んで演奏する場面はほんとに濃密だった。彼らはもっと多くのひとに愛されるべきだ。だって彼らはそれぞれにいつでも、多くのひとを幸せにすることができる音楽をやっているんだから。

 

0 件のコメント: