20081222

オリンポシとユーキラテス

マークさん企画「私と鳩3」
尾林星と吉田悠樹。
あのギターとあの二胡。
それすげー
それすげー
と思って
楽しみにしていました。
私は吉田さんにもっとしっかりした感想を言いたかったけど、いつも通り無理でした。尾林くんのことばかり言ってしまったけど、尾林くんの演奏を話すことで吉田さんのことを話していたつもりだったのですが、よしださんにそれが伝わったかは、うん、無理でしょう。
でも待って。
私はパイカルを観た事が無くてパイカルを観たいと思っていることにかけては世界で一番だと思います。そんな自分が今日の演奏をこうだああだとは言えるわけがない。それは経験より喜びで。
いきなり「乗船」をやってしまったり
次に「トンネル抜けて」やってしまったり
私にはほぼ何も考えられませんでした。
すげー
すげー
選曲。
吉田さんはいろんな人と演奏をしているけど、尾林くんがファンタスタス以外でだれかと演奏してるとこを初めてみたし(季刊おりんぽしは別)演奏家の尾林星をみたなあという気持ちです。
ただ、この二人はもっといけるよなとも思いました。あの演奏をつかまえてもっとなんて、贅沢極まりないですが。イマジネーション的な部分でもっといけると思う。たとえばあのふたりで「竜歌」をやるならもっと感動できたはずだ。それはもう二人での練習の時間をあまりとれなかったという、それだけの理由だと思います。今回はイベントとしての共演だったし次あるかもしれないし無いかもしれないしそんなこと言わなくてもいいんだけど、あのふたりがどれだけかというのを思えば、そしてこれからがあると思って、いるので、贅沢を言ってしまいました。大阪で思ったけど、私は贅沢になってしまってるのです。


でもそれは終わってから今になって思う事で、観てるときはほぼ夢中でした。
お互いをほとんど見ない二人の演奏は二人だけのものであるようなカンジがしてとてもよかったです。私にとっては伝説のふたりとも言えるわけですが、気負いの無い飄々としたふたりの佇まいがまたよい。彼らはアンダーグラウンドに居たり居なかったりすると思うんだけど 地下でも地上でも自分たちとともにある音楽や状況を愛せることがいいなあと思うのです。うまくいえないけど、今いる場所に今いること。


良いイベントでした。4組全部それぞれに面白かった。趣味がいいとかどうとかじゃなくて、面白いイベントは面白いんだなあと思います。イベントにしっかりカラーがあって、よかったなあ。ベリーグーは結局どんな音楽なのか把握できないままだったけどあの小咄をもっと充実させていくといいんではという気がしました。ネットで繋がった上海だか香港だかのたみおくんがほんとに演奏してたらすごかったですね。MARKさんは観るの二回目でしたが曲がほんとにいいなと思いました。演奏と歌は泥だんごをぶっつけられてるみたいだけど、曲は乙女のブルースっていうか洗練されたフォークっていうかなんつうかとってもよかった。カヴァーしたくなるかんじ。おともだちのコーラスもよかった。そして特にニュートレドはツボった。ニュートレド。よかった。ヴァイオリンとチェロとコントラバス(服部さん)とサックスとトランペットとドラムとスティールパンという、こりゃすごそうだ、という期待を裏切って逆に素晴らしいステージでした。私スティールパンを初めて生で聴いたのですが(たぶん)、ニュートレドで初めて見られてよかったです。なんとなく。映画音楽気になります。


そんなかんじで、尾林くんは4日連続ライブの2日目でした。おわり

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